2017年2月17日金曜日

スケッチとは

対象から受けた印象を短時間で的確に表現する行為、またはその作品です。
対象の正しい形や色ではなく制作者が受けた印象であり、正確に、ではなく的確に、ということがポイントです。
”正確”は答えが一つですが、印象を的確にとなると答えは無限に生まれます。スケッチの楽しさ、絵を描くことの楽しさはここから始まります。
表現のワンポイント
『路地を描く』
同じ景色を建物の角度をずらして描くことで陽なたと陽かげのイメージを描きわける。

(A)陽の当たる路地
線描
建物の上部を広げ、V字型を作ることで、空の広がりを表現する。
 
 
彩色
物の面にコントラストをつけ奥にある家は明るめに描く。路地の向こうに当たる陽光を表現した。
※空を見せるため、電線を弱めに描く

 

 
(B)陽のかげる路地
線描

建物の上部を湾曲させ空を狭めることで重くのしかかるような路地裏のイメージを表現する。

 
彩色
路地の建物、奥の建物共に明るさをおさえ、明暗差を弱めて描く。路地のもつ狭さを表現した。
※空の狭さ、路地の狭さを出すため、電線を強めに描く。

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